【ブランディングの流れ ❶】ブランディング・ブランドデザインフレームワーク
【ブランディング】ブランディング・ブランドデザインフレームワーク
ブランディングを推進する基本的なフレームワーク
ブランディング・ブランドデザインフレームワーク索引
ブランドや事業の理解を深め、メンバー間で認識を共有しながら、心を動かす取り組みを行う。
非常に広範なブランディングの概念
ブランディングの概念は全ての対象、正直何にでも当てはまります。
企業グループブランドとそのメンバー企業におけるコーポレートブランディング、また商品・商材はもちろん、素材ブランド、最も小さいものではナノレベルや素粒子レベル、一個人のタレント力としてのパーソナルブランド、自治体・市区町村における地域ブランディング、大きいものでは今や各国とも国家ブランディングに取り組んでいます。もし宇宙人との接触でも始まれば、地球ブランドや太陽系惑星~銀河系へとその概念はどんどん大きくなるかもしれません。
ブランディングの取り組み
ブランド企画~創造フェーズではブランドを取り巻く環境について現状を把握し、将来的なブランドイメージであるブランドアイデンティティの創造に取り組みます。
ブランドに関する情報を全て棚卸し、ヒューリスティック分析(ブランドオーディット)から根底にある課題を見出します。また必要に応じた調査分析を通して市場と競合環境を分析。現状の取り巻く環境と本来あるべきブランドイメージとのズレを認識した上で、近い将来あるべきブランドイメージに向けてブランドアイデンティティを創造~明文化します。
クリエイティブ・デザインフェーズではブランドアイデンティティを軸にしたビジュアルアイデンティティ(VI)を開発します。そのビジュアルアイデンティティがPRをはじめ、販促や広告など各コミュニケーション施策における、各アイテムのデザイン・表現のプラットフォームになります。その上で具体的にコミュニケーション施策を実行し、ブランドの世界観創造に取り組みます。
ブランディングが様々な観点から語られる理由と、クリエイティブ・デザインの重要性について
コミュニケーション活動では主にPRによる取り組みを中心に、ブランドと社内外ステークホルダーとのリレーションを構築していきます。市場・顧客など社外に向けたコミュニケーションと、社内に向けた浸透施策を実行し、各ステークホルダーとの結びつきの強化・創出に取り組みます。各ステークホルダーではコミュニケーションによるブランド体験を重ね、ブランドの世界観が創られていきます。
ブランディングはロゴが大事、ブランディングとは広告、宣伝・プロモーションがブランディングを...、はたまたWEBブランディング的には...、名刺のデザインでブランディングを...等々、各々携わる方々がそれぞれアプローチし、様々語られる理由はここにあります。ブランドイメージは多様なマーケティングコミュニケーションによりトータルで創られていきます。
人が得る情報は五感の内、視覚情報が80%強を占めていると言われます。各コミュニケーションを実施する際、ビジュアルの雰囲気、テキスト・コピーの伝わりやすさ、見やすく情報が整理されたレイアウト、伝えたい内容の意味と表現、それらが非常に重要になるわけです。
しっかり創り上げられたブランドアイデンティティを、ムードボードなどを通し、「意味・雰囲気・機能」の3つの観点からクリエイティブ・デザインに結びつけます。ブランドイメージの創造に向けたクリエイティブ・デザインを行い、より創造的でエッジが効いたブランドを目指します。
Contents
参考:ブランディングの流れ 参考:ブランディングの取り組みをおおまかに理解する
ブランディング:戦略立案フェーズ
クリエイティブ・デザインフェーズ
クリエイティブ・デザイン
ブランディングにおけるクリエイティブ・デザインの源泉は、広範にわたって深堀りし洗練されたブランドアイデンティティです。ブランドアイデンティティとクリエイティブ・デザインを「意味・雰囲気・機能」の3つの観点をハブにして紐づけ、しっかり創り上げたブランドアイデンティティを断絶することなくクリエイティブ・デザインへ結びつけます。
ブランドイメージの創造に向けて、ブランドアイデンティティを丁寧なクリエイティブ・デザイン制作によって「表現」へと昇華。より創造的で、品質感と強度の高いブランドを目指します。
ブランド運用管理
コミュニケーション~ブランド運用管理
ブランドコミュニケーションガイドラインを基盤に、コミュニケーション全体についてPDCAを継続的に運用。価値観が多様化・複雑化する中、弾力的な運用を図る。
PRを中心にしたコミュニケーションではWEBメディアを軸に、ブランドサイトやブランドブック、イベントの開催、プレス対応、社内向けにクレドなど様々な展開がなされます。それらはブランドアイデンティティが常に表現軸となり、クリエイティブ・デザインをはじめ顧客応対など人的対応、CSからIRまで全てブランドを表現する機会となります。たくさんの人が関与することになり、当然ながらメンバー間でブランドコンセプトを共有し、全ての機会でブランドメッセージが統合されている必要があります。その管理についてはブランドコミュニケーションガイドラインを共有し、一定の統合性を担保するよう活用・運用します。
クリエイティブ・デザインにおいてはコミュニケーションガイドラインの中にVIガイドライン(スタイルガイドライン)を編纂。一定した表現のプラットフォーム上でコミュニケーションアイテムをデザインします。クリエティブ・デザインは全てのコミュニケーション機会に関わりブランドを表現し続けます。中長期的な視野でコミュニケーションアイテムのデザインを管理し、VIの観点からもPDCAを運用することがブランドを育てることにつながります。
まとめ
まずは“ブランド”を棚卸し、分析を通して現状を把握。ブランドアイデンティティの創造に取り組み、ブランド表現へと結びつける。
ブランドコミュニケーション戦略立案と将来的に目指すブランドイメージ【ブランドアイデンティティ】の創造に取り組む「ブランド戦略立案フェーズ」。ブランドアイデンティティを軸にビジュアルアイデンティティを開発する「クリエイティブ・デザインフェーズ」。そして主にPRを軸に、販促や広告などコミュニケーション全体でブランドと社内外とのリレーションを構築。ブランドの世界観創造に取り組みます。
このコミュニケーション活動では主にPRを軸に、ブランドと社内外とのリレーションを構築。社内に向けた浸透施策、市場・顧客に向けたコミュニケーションを実行し、ステークホルダーとの強い結びつきを創り出します。
クリエイティブ・デザインの源はブランドアイデンティティ。ブランドアイデンティティを「意味・雰囲気・機能」の3つの観点をハブにしてクリエイティブ・デザインと紐づけ表現へ結びつけます。
そしてブランドコミュニケーションガイドラインを基盤に、関与するメンバー間でブランドコンセプトを共有し統合されたブランドメッセージを展開します。
運用管理ではコミュニケーション全体についてPDCAを継続的に運用。価値観の多様化・複雑化が進む現代において弾力的な運用を続け、中長期的視野の下、ブランド育成を図ります。
コーポレートアイデンティティのリニューアルと新規開発の流れ
【CI計画の流れ】コーポレートアイデンティティにおける企画立案、アイデンティティの創造からCIデザイン・VI開発、浸透施策と運用管理まで
コーポレートアイデンティティ及びCIデザイン・VI開発は企業の将来像の実現に向けて、浸透施策から中長期的な運用管理まで視野に入れた、高い視座をもっての取り組みです。リニューアルでは企業理念など築いてきた資産をベースにアイデンティティを積み上げます。そのCIのリニューアルや新規開発についてワークフロー概要を可視化しています。
>>コーポレートアイデンティティの流れ